肝がんが発祥したときのために知っておくべきこと

肝がんの種類

 

一般的に肝がんという病気は「肝細胞がん」であると言われていますが、肝がんにはいくつかの種類があります。

 

一つ目は「肝内胆管がん」です。
この病気は、肝臓で作られる「胆汁」を送り出す働きがある「胆管」の、肝臓にある胆管にがんができる病気です。
胆管は、十二指腸までつながっているものになりますから、肝臓以外の管にがんができる場合もあります。
その場合は「胆管がん」として扱われるそうです。
肝内胆管がんの原因としては、肝内結石症、硬化性胆管炎などが挙げられます。
この病気の場合、肝臓の機能に特に目立った問題のない患者さんが多いので、病巣を切除する治療が行われるのが一般的となっています。

 

二つ目は「混合型肝がん」です。
肝臓にあるがんの中に、肝細胞がんと肝内胆管がんが存在している複雑なタイプのがんです。
このタイプのがんを発症するのは、ごく稀であると言われています。
そのため、治療方法がしっかりと確立できていないそうです。

 

三つ目は「転移性肝がん」です。
肝臓ではなく、他の臓器にできたがんが、血液の流れによって肝臓に転移したものを言います。
肝臓は、血液の流れが豊富に行われている場所になるので、このことからがんが転移しやすい場所とされています。
このタイプの肝がんでは、肝臓に転移してきた元のがんに治療に合わせて治療を進めます。
肝臓だけに転移している場合、その他の臓器にも転移している場合などによって、切除手術が用いられたり化学療法が行われたりします。